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思い込みの枠の外

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思い込みの枠の外

9月 14, 2021      In 気づき 思い込みの枠の外 はコメントを受け付けていません

今シーズン初めて金木犀の香りを感じたのは、先週金曜日、9/10のこと。
例年なら9月末頃にあの甘い香りに気付くことが多いから、今年は20日ほど季節が早く進んでいると言うことだろうか。

隅田川にかかる永代橋を東側の門前仲町から西側の茅場町方面へ渡ろうとして、その手前の公園に足を踏み入れた時のことだった。
「秋、始めました」と言わんばかりに、あの甘い香りが突如漂ってきた。
今年最初の金木犀の香りがどこからやってくるのか、どうしても確かめたくなった私は、橋の袂の公園内をくまなく歩き、あの小さなオレンジの花を探し回った。
ところが、どれだけ探してもいっかな見つからない。
おかしい。こんなに香っているのに。
諦めて永代橋を渡りはじめ、ふと橋の途中で振り返ると、ようやく金木犀のありかがわかった。
香りを発していた木々は、隅田川テラス側、つまり公園の外に立っていたのだ。

私たちの思考や行動に強い影響を与えている存在は、案外自分が認識している範囲の外側にあるのかもしれない。
そんなことに気付かされた瞬間だった。

ところで、数日前から我が家のキッチンには、金木犀とは程遠い不愉快な匂いが漂っている。
原因は、流しのディスポーザーに残った小さなゴミか?
それとも冷蔵庫に入れた大根おろしか?
はたまた見えないところに落ちた魚や肉の破片か?
キッチン内の考えられる場所は全て確認して掃除をしてみたのだけど、相変わらずまだあの臭いは残っている。
ひょっとして、この微かな悪臭の原因は、キッチンではなく隣接しているリビング側にあるのだろうか?
でも、リビングで腐る可能性があるものといえば、ソファにどっかりと腰掛けてKindle本を読んでいる、犬で言えば7歳くらいの人間のオスだけなのだけれども…

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